部屋から出ると壁に寄りかかる左之さんがいた。 私に気付いたのか「おっ」と声を漏らして何も言わずに髪を撫でた。 「後はしっかりやれ」 そういい残し左之さんは先に宴会場へと戻っていった。 「さぁ、うち等もいきまひょか」 ニコリを笑う花魁の後に続いた。 会場には可愛い花魁が平助の隣から離れなかった。 月華side*end