永倉side
左之の隣で春を迎えた奴を見るたびニヤケが止まらなかった。
「おーおー、斉藤の奴も頑張ってんじゃん…」
「あぁ、そうだな…だが、問題なのが当本人がな…」
視線を頬を膨らませたあいつに移す。
嫉妬するくらいなら行動にだせばいいのにな。
「そういやぁー…土方さんは?」
「あの人も俺等と同じだとよ。」
さすがに土方さんは惚れない、か…
あんな美人なのにな?
それとも、遠慮しているんだろうか?
まぁ、そっちにしろ、彼女の心はもう決まっているだろがな。
「永倉さんー!」
「お前も皆みたいに新八って呼べばいいのに…」
「え?!いいの?ふふ、嬉しいなぁ~」
まぁ、頑張れ平助、こいつは鈍感だからよ。
永倉side*end