原田side
最近俺には一ついい暇潰しができた。
それは人間観察。
屯所内には秋という季節でありながら皆春を迎えている。
いや~青春だな。
俺はなんて聞かれたら、そりゃあんな別嬪を好きになら方が可笑しいが俺はどっちかと言うとあいつは妹みたいな感じなんだよな…
「原田さん!今日の夕餉当番原田さんだよ?」
もぉーと頬を膨らませながら近付いてくるあいつはやっぱ頼れる妹的存在だ。
「悪い、悪い…」
「悪いって思ってないくせに。
ほら、手伝うから急ごうよ~」
裾を引っ張るあいつに笑いながら追いかける
「あ、月華、俺のこと左之でいいぜ?」
「うん!」
ニコリと笑うあいつの髪を撫でて台所へ走った。
こいつはいったい誰を選ぶんだろうな…
まぁ、大体解かってるがな。
原田side*end