斉藤side
「50…51…52・………………・」
早朝からの一人稽古が俺の日課だった。
池田屋の後からその日課が一つ変わった。
「斉藤さん、この時って…」
一人で稽古をしていたが遠藤も加わった。
「此処は…」
そして初めは迷惑なんて馬鹿なことを考えていたが今では学ぶことも多ければ楽しいなんて思ってしまう。
「ありがとうございました」
そしてあまり馴れないその可憐な笑顔に俺は惹かれてしまった。
「…一と呼んでくれないか?」
「私も月華でお願いします」
叶うわけない恋をしてしまった。
でも、あんたが幸せなら…
斉藤side*end