「…嫌がらせ?」



「とんでもない。」



「ならn「近藤さんが町の人に聞いてきて病にはネギがいいと聞いたらしいですよ。」





ニコリと笑う彼女の顔が近藤さんの優しい顔と重なって見えた。




「それに、今日のお粥は近藤さん自らが作ってくださったのです。
言ってましたよ?
“総司にこれを食べてもらって元気になってもらうんだー”って。
ふふ、あの近藤さんは子供みたいでした」




僕は君に冷たい態度を取るのに、君は一切嫌な顔をしない。



それどころか、いつも僕が暇にならないように屯所内のあらゆる話をしてくれるし、土方さんの俳句集を読んで覚えて聞かせてくれる。





でも、困るんだ…



そんなに優しくされたら、




この先長くないのに僕は君をどんどん好きになってしまう。




秋と言う季節、でも僕には春がきました。





「ねぇ、僕のこと総司って呼んで」


「はい、もちろんです」



そして、叶うはずのない恋をした。





沖田side*end