月華side






いつのまにか眠っていて、目が覚めた時には平助の腕の中だった。




無防備に眠る平助の頬をつねる。



ん…と声を漏らした部屋の戸が開いた。




「起きたか、」




そこには斉藤さんが立っていた。




「はい、…昨日は申しw「謝らなくていい。わかっている」




あまり表情を変えない斉藤さんは頬を緩ませていた。




それはきっと私を安心させるため。




本当に此処の人達は皆優しい。




「…御報告があります」




だからそれに精一杯答えよう。




「大体は聞き出せたので…」





スースーと寝息を立てる平助を起こさないように斉藤さんと土方さんの部屋へ向かった。