黒い感情を抑えようと首を振るが何故か彼と他の女性は頭に過ぎる。





彼の幸せを願えていない自分が憎くてたまらなかった。





「月華…?」




寝ていた彼は目を覚まし起きている私に驚いたのかその優しい腕で私を包んだ。




「へ、「馬鹿野朗!!!!!!!!!」






突然声を上げる彼に驚き身体が震える。


彼の顔を覗こうと離れようとするけど腕の力は増していく。




「何で一人で行った!
わがままもいい加減にしろ!」




ここまで怒った彼を見るのは初めてかもしれない…



それに自分のしてしまった行動に後悔した。


任務達成なんて考えて皆に迷惑をかけてしまった。


皆のためになんて思ってた、でも、


実際それは私の自己満足で、自分のためだったんだ…




「ごめんなさい…」



「だいたいお前は一人で行動しすぎなんだっ」



「ごめんなさいっ…」



「お願いだからさ…」



「ごめんなさいっ」



「俺を頼ってよ…」




え…?



また腕に力がこもる。



はーと溜め息をついた彼は私の肩にオデコを乗せた。