何も声を発しない月華を引っ張りながら屯所へ戻った。 屯所では心底心配している皆がいたが、月華はそんな皆さえ瞳に映さなかった。 土方さんに「月華は…」と聞かれても俺にもよくわからず首を横に振ることしかできなかった。 その日は月華を引っ張り俺は部屋へ戻った。 部屋へ戻っても月華の瞳に色がつくことはなかった。 なぁ、月華… 今お前の瞳には何が映っているんだ? 平助side*end