中では沖田さんや永倉さん、原田さん、あの落ち着いている斉藤さんまでもが土方さんを鬼の顔をして囲んでいた。
それを平助がおさえている。
近藤さんもおさえ様としているが何故か時折俯いてしまう。
「何をなされているのですか?」
おどおどしながら声を掛けてみると皆は顔を赤くし今までおさえていた平助を睨んだ。
そして溜め息をつきながら「大丈夫だ、それと…大丈夫か」と聞いてくれた。
皆は知っていたんだ。
斉藤さんはともかく、皆が知っていてくれてた。
そんなことが少し恥ずかしいような嬉しいような、申し訳ない気持ちになった。
皆は何も言わずに座りまた土方さんも平助の隣を指指した。
座れという意味と私はとり平助の隣に腰を下ろした。