月華side





古高にお月と名乗り潜入捜査をして早三日。


最近思う…


「お月~」


馴れ馴れしい…

何で呼び捨て?

何で頬を染めて話し掛けてくる?

何で肩を抱く?

何でそんなに気持ち悪いんだ?

あ、これは失礼。

…思ってないけど。


心の中で悪態をつくが行動にも顔にも出ないように私は必死だった。


「どないしたんですか?」


「うんー?
特に何もだよ?」



じゃぁ、近づいてくるな。


私が汚れる。


「それより…今日はたくさんのお酒を準備してはるよぉやけど…
何かありますんか?」


「おぉ!
そうそう、言い忘れていたが今日長州のお方が此処へお越しになられる。
お月、酌をして差し上げてくれんか?」



嫌、無理、拒否


とは言えず…


これは任務、
これは任務だ私!