「ねぇ!
知ってた?!
新撰組に唯一一人だけ女隊士がいたって!」
友達が興奮しているのか鼻息を荒くして私の元へ来た。
「知ってるもなにも、私の先祖だし。」
「「「えぇぇえ?!」」」
甲高い悲鳴が私の耳に響く。
「言われてみれば同じ名字だ!!」
「そうそう、しかも私は何故か名前も一緒」
「いいなぁ~憧れるよね!!」
友達は持っていた竹刀をギュと抱きしめる。
私たち剣道部は自分の誠を突き通した新撰組が大好きな人ばかりだ。
それもあってきっと同じ女性が大好きな新撰組で活躍していた事実に興奮しているのだろう。
「ねぇねぇ?!
その遠藤 月華さんの言い伝え…的なものは知らないの?!」
「知ってるよ」
「本当?!
教えて!!」
「いいよ~
遠藤 月華はね………」
私は胸元で揺れる“あるもの”を握り締めて遠藤 月華について語ってみた