ふと、視線に入った一人の男の子。




?「・・・」



一人ベンチに座って本を読んでいる。





美「・・・」





誰も近寄らせないような雰囲気を出し、その瞳は悲しみと寂しさを映し出していた。





紫「有香ってば!」






美「っ!な、なに?」





紫「何?じゃないよ!どうしたの?ボーっとしてたよ?」






美「・・・別に」





紫「そう?ならいいけど」






あの男の子がいるベンチにまた視線を向けだが、その子はもう既にいなくなっていた。