その時の私の頭の中に、お母さん達が誰かに殺されるシーンが見えてきた。



美『えっ?』



気付いたら私は走っていた。そう、自分が生まれ育った家に



三『美由紀ちゃん!戻って来なさい!』



祖父の言葉なんか入っていなく、ただただ走っていた。



美『ハァハァ・・・・ハァー』



家に着き、ドアを開けると血の匂いで充満していた 。



美『お、お母さん?お、お父さん?』



リビングの戸を開けるとそこには



美『っ!』



血の海に横たわる父と母だった。そして、その近くにいた男は笑っていた。