「あのねサラちゃん、その男は鷹嘴樹貴(たかのはし たつき)。heavenってゆー怖ーいチームのリーダーなのね。分かる?暴走族」

「ボウソウゾク…分からナイ。タカ…」

「…たつき、でいい」


タツキ、と俺の名前を呼ぶ口元を見た。


何だろうな、これ。


『愛しい』ってやつなのか?


これが?まさか。


俺が?嘘だろ。



だが、強気な自分が否定しても分かってる。


多分、俺はコイツに惚れたんだと。