この女、外人かハーフか?


うちの学校の制服を着ているところを見る限り、留学生とも思えなくもねぇが。


「……お前、名前は?」


他人に執着も興味も示さない俺が、何故そんな事を聞いたのかは自分でも分からない。


……ただ、気になっただけだ。


その青い、蒼い瞳には世界がどう見えているのかが。



俺とは違って、さぞかし美しい世界に満ち溢れているのか。



「……サラ。桜に、空って、書くノ……」

「ハーフか?」


サラと名乗るその女は、こくりと頷いて肯定の意を顕にした。


果たしてこの女日本語が分かっているのか、やたら語尾上がりな日本語を喋ってくるから意味が分からない。