「テメェこそどうしたよ?今日はバイトだから学校には来ないはずだっただろ?」

俺も春臣も深夜のバイトで食って生きていた。

俺は、親に頼りたくはねぇんだ。


それなのに、アイツらは勝手に親の面をする。


それが嫌で、逃げたくて。逃げたくても逃げられなくて。



もがいて、足掻いて、結局はその掌の上で踊らされてる自分が一番嫌いで憎いんだ。


―――こんな体、なくなっちまえばいい。


―――俺という存在を、誰の記憶からも消してしまえればいい。



そんな事を願いながら、相変わらず怠惰な生活を春臣と過ごす。