……腐ってんだよ、ドイツもコイツも。





何もかもが面白くねぇ。





今日も世界は灰色と黒で覆われている。




沸き上がる怒りにも似た感情をもてあまし、俺は階段の壁を蹴りつけた。




壁に穴が開く。

どうでもいいだろ。


どうせ親父達が学校に弁償した挙げ句に寄付金まで出すんだ。


だから教師も俺には何も言わねぇ。


……いや。


『俺達』か……。