滅多に行かない学校に来てみた。




……つまんねぇ日常。

通りすがりに俺を見つけた奴等の反応は3通り。




こそこそ隅に逃げこむ奴、慌てて頭を下げる奴、それから体を押し付けてくる香水臭い尻軽な奴。




そのどれにも執着なんか、しねぇ。






実家に帰れば教師でもないのに「先生」と呼ばれて私設秘書と情事に耽る父親と、父親の有力支持者の一人と懇ろな関係の母親がいる。





そんな親の姿を見たくなくて家を飛び出した。




父親にそっくりな兄貴は、生き方までまるで父親の真似をして歩いてやがる。