先生は引ったくるように私からポーチを奪うと、中身を一々調べだした。


「紐ブラ…しかもファー首輪に鎖付きSM仕様…。ガーターリング。イイ趣味してんじゃねーか」



え。つまり何?これはそういう事に使うポーチだったの!?



「返しましょう。何かの間違いだったようデス」

手を伸ばして先生からポーチを取り上げようとした。が、先生はそれを返してはくれない。



それどころか私の手首を掴んで押し倒した。


「ちょ、何すんの!?手、離してよ!!」

先生の目が、さっきまでとはまるで違うのに気が付いた。異様に光って、ギラついている。


「……華音。これ着て?」

「着る訳ないでしょ。これは何かの間違いだよ。きっと先輩達が自分用に買ったものじゃ……」

言葉は途中で遮られた。先生に、唇を塞がれたからだった。


触れ合うだけだった唇は、角度を変えて段々深いものに変わっていく。


舌を絡ませて髪を撫でられると、何も考えられなくなるくらい、体が麻痺してきた。


「華音。着て?」

「……シャワー浴びてくる。このままじゃ嫌……」

こんな下着を見せつけられれば、こういう展開もある程度予想してはいたものの。

いざとなると、やっぱり怖じけづいてしまう。先輩達め、何てものをプレゼントしてくれたんだよ。


コレは下着というより縛り上げるのが目的でしょ!?

隠すことなんて出来ないでしょ!?下着の意味をまるで為して無いもん。


だけど、やらしい下着を身につけると、不思議と気分がヤラシい気分になってしまったのは何でだろう?






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