夕方シャワーを浴びたのにまた汗ばんで気持ち悪かったから、私は部屋に戻って汗を流して休むことにした。


私が席を外すと、蒼季も着いてきてくれたから思わず顔が綻んでしまう。


女豹より車の話しより私を選んでくれたのが嬉しくて。


はしゃいで蒼季の腕にしがみついたら苦笑いを返された。



明日からは、きっと休む間もなく働かされるに違いない。まして時差のせいで、体が重くなっちゃうしね。


「私は明日からお客さんのお世話とか仕事がいっぱいあるけど、蒼季はどうする?」

「参考のために俺も手伝おうかと考えてたけど」

「大変だよ?いいの?」

「それ承知で来たんだから、いいって」


言葉も分かんないのに手伝うって言ってくれた蒼季の一言がとても嬉しい。


「……ね、今日は蒼季の部屋で寝てもいい?」


嬉しくて甘えたくなって、今日はもう離れたくなくなった。



「え!いや、いい…けど。俺の部屋の隣、宮藤さんだけどいいのか?」


いいって何が?


「なんで?ただ一緒に寝ようって意味なんだけど」


イチャイチャならさっきしたじゃん。もうこれ以上はやらないでしょ。


「あ、普通に寝るって意味なわけ?俺はてっきりお前から誘ってんのかと……」


そんなことするわけないじゃん!!!!