お祖母ちゃんの家に戻ったらあの極悪人達はいなくて、それはそれは心からホッとした。


兄貴がちゃんとお祖母ちゃんの病院に行ったらしい事にも安心したけど、日本からの道中が、ああまでうるさいとうんざりするよね。




家に着いたら、うるさい人達がいない間に、広い客用のお風呂にまず蒼季を入れた。


私は自分の部屋に備え付けてあるユニットバスでシャワーを浴びる。



旅の疲れはゆっくり湯船に浸かって取りたいとこだけど、まだ無理じゃん。




お祖母ちゃんが退院するまでは、あと1週間ぐらいかかりそうだと聞いてきたから、それまではファビオに聞いて、農場や宿泊棟のお手伝いや管理に忙しくなりそうだな。


ジャマ者達がいない間に、蒼季の部屋に行こうと廊下に出たら、偶然にも蒼季も廊下に出てきた。