お祖母ちゃんが入院している総合病院へは、タクシーで行ってみた。
フィレンツェでもわりと大きめな総合病院は、建ってまだ間もないらしく新品の医療機器があちこちに見える。
それらを通りすぎて、お祖母ちゃんの病室へ。
お祖母ちゃんの病室は相部屋で、何人かが一緒に入院していた。
ちなみにお祖母ちゃんの隣はなんと日本人の若い男の人で、名前を[三宅由直(みやけ よしなお)]さんと言うらしい。なんでもバイクを運転中に事故に逢ったらしい。
部屋に入ってベッドに近づくと、お祖母ちゃんは寝ていたから、私は起こさないようにそっとお祖母ちゃんの髪を撫でた。
……すると、お祖母ちゃんがぱっちり目を開けて、私を見つめ返してきた。
やだ、もしかして寝たふりだった?
「カノン?どうして……?」
「どうしてって。入院したお祖母ちゃんが会いたがってるってファビオから連絡貰ったから、兄貴と一緒に来たよ?」
「カイは?」
「クリスと一緒に、後から来るみたい」
お祖母ちゃんはとても嬉しそうな顔をして、私の頬にキスをした。私もそれに応えて。
挨拶が済んだところで、お祖母ちゃんが蒼季に気がついた。
「……カノン、この人は?」
お祖母ちゃんの顔、絶対何でも分かってるよ。分かってるのに、あえて答えを聞きたいらしくて。
「……私の、彼氏」
「櫻蒼季です。初めまして」
イタリア語を喋れない筈の蒼季が、なぜかこれだけは流暢なイタリア語で、お祖母ちゃんに向かって語りかけたのは驚いた。
もう、イタリア行きが決まってからはみんなに驚かされっぱなしだよ。
フィレンツェでもわりと大きめな総合病院は、建ってまだ間もないらしく新品の医療機器があちこちに見える。
それらを通りすぎて、お祖母ちゃんの病室へ。
お祖母ちゃんの病室は相部屋で、何人かが一緒に入院していた。
ちなみにお祖母ちゃんの隣はなんと日本人の若い男の人で、名前を[三宅由直(みやけ よしなお)]さんと言うらしい。なんでもバイクを運転中に事故に逢ったらしい。
部屋に入ってベッドに近づくと、お祖母ちゃんは寝ていたから、私は起こさないようにそっとお祖母ちゃんの髪を撫でた。
……すると、お祖母ちゃんがぱっちり目を開けて、私を見つめ返してきた。
やだ、もしかして寝たふりだった?
「カノン?どうして……?」
「どうしてって。入院したお祖母ちゃんが会いたがってるってファビオから連絡貰ったから、兄貴と一緒に来たよ?」
「カイは?」
「クリスと一緒に、後から来るみたい」
お祖母ちゃんはとても嬉しそうな顔をして、私の頬にキスをした。私もそれに応えて。
挨拶が済んだところで、お祖母ちゃんが蒼季に気がついた。
「……カノン、この人は?」
お祖母ちゃんの顔、絶対何でも分かってるよ。分かってるのに、あえて答えを聞きたいらしくて。
「……私の、彼氏」
「櫻蒼季です。初めまして」
イタリア語を喋れない筈の蒼季が、なぜかこれだけは流暢なイタリア語で、お祖母ちゃんに向かって語りかけたのは驚いた。
もう、イタリア行きが決まってからはみんなに驚かされっぱなしだよ。