分かっているからこそ、蒼季が実は道中ずっと不機嫌だったんだからね!アンタ達のせいだよ、分かってる極悪3人組!?


「も、いい。きょうはすぐお祖母さんの病院に行くんだろ?」


半ば達観したような顔で、蒼季が私の部屋に入ってきて言った。


「うん。なんかごめんね。まさかあのメンバーが来るなんて知らなくて……」


マジ極悪フルメンバーだよ、兄貴がセンター張ってるよ。

そんなチームに関わるなんて願い下げだ。


「来ちまったもんはしゃーねーよな。凱も行くのか?」

「あ、待って?聞いてくる」


急いで兄貴の部屋のドアをノックした。……馬鹿笑いが聞こえるって事は、勢揃いしてるわけね、この部屋に。


「兄貴。私達は今からお祖母ちゃんの病院に行くけど……。兄貴達はどうすんの?」


てか酔いは覚めたのか?


「俺らは後から行くから。婆さんにはよろしく言っといて?」


あーハイハイ、分かりましたよ。

つーか別行動の方が断然良いですしね!



安堵のため息をつきつつ自分の部屋に戻って蒼季に伝えると、蒼季も安心したように「助かった…」と呟いた。その気持ちはよく分かるよ、うん。