中途半端だよ。
今になって、そんな優しさ見せないでよ。
もう、いっそのこと、大嫌いにさせてくれたら良いのに。
なのに、なんで……。
「悩んでることとか、華音が思ってること、俺に全部話して?」
そんな優しい声で言うの?
どうして、そんなに優しい指で、涙を拭くの?
「……な…っ。なに…も、ない…っ」
号泣しそうになるのを我慢してるのに。そんな事今更言わないでよ。今朝みたいに放っておいてよ……。
「なんか、あるんだろ?俺に対して?」
「……半分、は……」
ズルいよ。
ゆっくりと頭を撫でる手がいつもより優しいなんて。
その眼差しが、声が、いつもより思いやりに溢れてるなんて。
蒼季は、ズルい。
今になって、そんな優しさ見せないでよ。
もう、いっそのこと、大嫌いにさせてくれたら良いのに。
なのに、なんで……。
「悩んでることとか、華音が思ってること、俺に全部話して?」
そんな優しい声で言うの?
どうして、そんなに優しい指で、涙を拭くの?
「……な…っ。なに…も、ない…っ」
号泣しそうになるのを我慢してるのに。そんな事今更言わないでよ。今朝みたいに放っておいてよ……。
「なんか、あるんだろ?俺に対して?」
「……半分、は……」
ズルいよ。
ゆっくりと頭を撫でる手がいつもより優しいなんて。
その眼差しが、声が、いつもより思いやりに溢れてるなんて。
蒼季は、ズルい。