……そしたらなんでか私はゲームに勝ち抜き、とうとう優勝してしまった。

「華音ちゃんの必死の形相凄かったよね」

「キレイなコがこれやるとインパクト大だわ。夢に見そう」


くっ、今日は目立たないようにしたかったのに。


でも豪華賞品貰えるんならラッキーかも。


幹事の先輩達から賞品の紙袋を受け取り、ちょっとホクホクしながら席についた。


中身なんだろ?気になる……。


開けてみようと紙袋をがさごそしていたら、目ざとく見つけた幹事の先輩がマイクで叫んだ。


「華音ちゃん、まだそれ出しちゃダメ!それは……」

「それは……?なんですか?」


先輩に向かって質問すると、さっきの女の先輩が「彼氏と一緒に使うのよ」なんて言っちゃった。


「……はぁ…。分かりました。今度一緒に見てみます」


私が不用意に言った一言は地雷だったようで。


「っえぇー!!華音って彼氏いたのかよ!?」

「俺マジショック!今日狙ってたのに!」

「あ…。なんかすみません…」


だって彼氏がいるのがそんなに悪いのかよ。リア充なめんな。