華音達は、メリーゴーランドに乗ってるところでようやくみつけた。(しかもクリスと二人掛けのカボチャのメリーゴーランドに乗ってるってどーよ!?)



パーク内が広すぎるから、自力で探すのは無理かも…と諦めてたから奇跡に近いかも。


メリーゴーランドから降りてきた華音の腰を支えて引き寄せてクリスを軽く睨んだ。


「華音、ごめん。あの後30分ぐらいしたらお前を探そうとしてたんだけど、あの3人組に今まで捕まってて……」

「あ…いいよ。クリスに付き合ってもらったし。ショーも観れたし」

「夜のショーは一緒に観よう?」


こくり、と頷く華音。




………おかしいだろ!!


いつもなら、むくれるか無視するか睨むかしてくるのに、おとなしく言うこと聞くなんて。


……まさか!?


クリスとの間でなんかあった!?クリスこのやろーなんかしたのか!?




「……あのさ、アキが考えてるような事は何もしてないよ?まぁ…今夜二人でよく話し合ってみて?」


話し合う?何を?


ってそりゃ、やっぱり俺が華音を一人きりに(クリスがいたけど)させちまったこととか?



「クリス、今日はありがと」

「いいよ、別に。なるべく早く答えを出せよ?」

「……うん。分かった……」