この前の春のデートもそうだったけど、もしかして私と蒼季ってマンネリなのかな?


だから、今日も連絡一つ寄越さないの?



……彼女って、何だろう。私にはもうときめいてもらえないのかな……?



「カノン、ねぇ?電話鳴ってるよ?」


クリスの声に、ハッと気づいて携帯を取り出した。


期待したけど……。



相手は蒼季じゃなかった。



イタリアのお祖母ちゃんの農場で働く、ファビオからの国際電話だ。



何だろう?









――――嫌な、予感がする。