やっぱ怒られるのを覚悟で……。
「まだみんな飲んでたの?」
クリスが声をかけた先、その広場では酒瓶を何十本も転がした極悪3人組がレジャーシートの上で馬鹿騒ぎをしている。
華音も何故かそれに混じってけらけら笑っていた。
……おかしい。華音はいつもならこの3人が組んだ場合、警戒して、距離を置いているはずなのに。
一先ずは謝るのが先だと踏んだ俺は、華音に近寄り回りの奴らに聞かれないように耳打ちした。
「あの…。ごめん。悪かった!」
頭を下げたままだったから、華音がどんな顔をしているのかは分からない。分からないが、当然、絶対、怒ってるよな。
「べっつにぃ。いいけどー。何位だったの、先生達は?」
呼び方がまた先生呼び……。なんかこれはこれで地味にヘコむ。だけどそうも言っていられない。
「クルマが大事って言うんじゃなくて、一番大事なのはお前だから……」
「言い訳とか要らないから。で、何位?」
ヒステリックに喚くでもなし、泣いて責めるでもなし、ただ淡々と俺に結果報告を促す華音の冷静さが怖い。マジで怖い。
「3位、でした……」
一応入賞したのに、何、このやりきれなさ感。つまり針のムシロ。
「まだみんな飲んでたの?」
クリスが声をかけた先、その広場では酒瓶を何十本も転がした極悪3人組がレジャーシートの上で馬鹿騒ぎをしている。
華音も何故かそれに混じってけらけら笑っていた。
……おかしい。華音はいつもならこの3人が組んだ場合、警戒して、距離を置いているはずなのに。
一先ずは謝るのが先だと踏んだ俺は、華音に近寄り回りの奴らに聞かれないように耳打ちした。
「あの…。ごめん。悪かった!」
頭を下げたままだったから、華音がどんな顔をしているのかは分からない。分からないが、当然、絶対、怒ってるよな。
「べっつにぃ。いいけどー。何位だったの、先生達は?」
呼び方がまた先生呼び……。なんかこれはこれで地味にヘコむ。だけどそうも言っていられない。
「クルマが大事って言うんじゃなくて、一番大事なのはお前だから……」
「言い訳とか要らないから。で、何位?」
ヒステリックに喚くでもなし、泣いて責めるでもなし、ただ淡々と俺に結果報告を促す華音の冷静さが怖い。マジで怖い。
「3位、でした……」
一応入賞したのに、何、このやりきれなさ感。つまり針のムシロ。