なんだよー、今日はサーキットに行きたいなんて一言も言ってなかったのに!
「最近サーキット用にクルマを調整してなかったからなー。8時半からだったよなー。間に合うかなー。うーわーやべーなー。やっぱ事前に申し込んでねーし。けど出たいよなぁ…」
「……なんか結局私の事より車の事の方を考えてない……?」
「えっ、いやそんなことない、けど……」
「言っとくけど、私が出るんだからね、その選手権ってやつ!」
蒼季が運転しながら固まった。
ギギギと擬音を軋らせて首をこっちに回し、瞬きすらせず私を凝視する。
「……今、何か仰いましたか?お姫様……」
「だからー、蒼季はその選手権には出させない!……私が出る」
どんな選手権か大会かも知らない。ぶっちゃけ興味なんてないし。
ただ、蒼季やクリスがハマるレーシングバトルっての、一回やってみたかったんだよね。だっていつも助手席に乗ってばっかじゃつまんないもん。
「最近サーキット用にクルマを調整してなかったからなー。8時半からだったよなー。間に合うかなー。うーわーやべーなー。やっぱ事前に申し込んでねーし。けど出たいよなぁ…」
「……なんか結局私の事より車の事の方を考えてない……?」
「えっ、いやそんなことない、けど……」
「言っとくけど、私が出るんだからね、その選手権ってやつ!」
蒼季が運転しながら固まった。
ギギギと擬音を軋らせて首をこっちに回し、瞬きすらせず私を凝視する。
「……今、何か仰いましたか?お姫様……」
「だからー、蒼季はその選手権には出させない!……私が出る」
どんな選手権か大会かも知らない。ぶっちゃけ興味なんてないし。
ただ、蒼季やクリスがハマるレーシングバトルっての、一回やってみたかったんだよね。だっていつも助手席に乗ってばっかじゃつまんないもん。