だって最初に聞いた時は何の話をしてるのか訳が分かんないし、またヤンチャなことするんじゃないかと思ったし。
よくよく噛み砕いて教えてもらうに、そのジムカーナってヤツが蒼季やクリスが大好きな、サーキット場を使った車同士のレースバトルだと言うのはクリスから説明されてなんとなく分かった。
クリスが言うには、蒼季が出るなら自分も出てみたいと言っていたけど、私がクリスと仲良くするのを嫌う蒼季には言えないし。
で、今日腹立ち紛れについ蒼季に言っちゃったんだ、「関越スポーツサーキットに行きたい」って。
そんなに面白いのなら、自分でも運転してみたいなー…と漠然と考えてみたり。
免許を取り立てでも、もしかしたら私にだってドリフトぐらい出来るんじゃね?なんて思ってたりもする。
「お前さ、今日そのサーキットで何やってるか知ってんの?」
知ってるからわざとそこに行きたいって言ってるんでしょうよ!?
「『JAF地方選手権』ってやつでしょ?クリスに聞いた」
あっけらかんと言い放つ私を見て、蒼季は溜め息をついた。
「えーもう8時過ぎじゃん。間に合わねぇよ」
「間に合うって、まさかそれ出るの?何時から?私は見学だけのつもりで……」
「いいから、行くなら早く仕度しろよー。大会に間に合うように行き道は俺が運転すっから。お前は帰りの運転な」
それから後は蒼季に追いたてられるように身仕度を整え、5分後にはもう車の中に押し込められていた。
よくよく噛み砕いて教えてもらうに、そのジムカーナってヤツが蒼季やクリスが大好きな、サーキット場を使った車同士のレースバトルだと言うのはクリスから説明されてなんとなく分かった。
クリスが言うには、蒼季が出るなら自分も出てみたいと言っていたけど、私がクリスと仲良くするのを嫌う蒼季には言えないし。
で、今日腹立ち紛れについ蒼季に言っちゃったんだ、「関越スポーツサーキットに行きたい」って。
そんなに面白いのなら、自分でも運転してみたいなー…と漠然と考えてみたり。
免許を取り立てでも、もしかしたら私にだってドリフトぐらい出来るんじゃね?なんて思ってたりもする。
「お前さ、今日そのサーキットで何やってるか知ってんの?」
知ってるからわざとそこに行きたいって言ってるんでしょうよ!?
「『JAF地方選手権』ってやつでしょ?クリスに聞いた」
あっけらかんと言い放つ私を見て、蒼季は溜め息をついた。
「えーもう8時過ぎじゃん。間に合わねぇよ」
「間に合うって、まさかそれ出るの?何時から?私は見学だけのつもりで……」
「いいから、行くなら早く仕度しろよー。大会に間に合うように行き道は俺が運転すっから。お前は帰りの運転な」
それから後は蒼季に追いたてられるように身仕度を整え、5分後にはもう車の中に押し込められていた。