水欲しい!!



「あーあ、ほら。オレンジジュース」



チャラ男が差し出してきたジュースをなんの疑いもなく一気に飲んで、ようやくひと心地得た……。



あれ?なんかふわふわする……。


なんか気持ち良くなってきたぞ。つーか暑い。



「華音てさ、もしかして酒弱い?」


弱いつーか飲んだことないし。……あれ?


「さっきの、ジュースじゃなかったんれふか?」


だんだん呂律が回んなくなってきた。けどいっかー。なんか気持ちいーもん。



「オレンジ系のカクテルだけど。も少し飲まない?」

「飲むー!」

「待ってな、今貰ってくるから」

「ありがとー!チャラ男ぉ!!」



チャラ男が持ってきたグラスの中身ををごっごっと飲み干した。うん、3~4杯は飲んでたみたいだ。



自慢じゃないけど私、今までにお酒を飲んだことないんだよね。



だから酔ったらどうなるかなんて、自分でも知らなかったわけで。




それにチャラ男にどこまで教えたのかすら自分でも覚えていない。何を話したのかさえも。




意識がはっきりしてきたのは、怪しげなクラブの中でチャラ男と二人きりになってしまってからだった。







………なんでこうなった?