なんと言うか、うーん…。



今までに私の回りにはいなかったタイプの男の人だな。




こういったタイプの人に近づくのは危険かも知れない。なんと言っても、蒼季からはこの人の事を紹介されたわけじゃないし。




首を横にふるふると振って、それ以上の会話を続ける気が無いことを示したつもりだった。のに。



「……もしかしてマジで外人ちゃん?言葉通じてない?すげぇ可愛いね、って分かる?」



……馬鹿にしてんのか、ごら。



『可愛い』って誉め言葉だけは貰ってやるけどそれ以外はポイしてやる。



「……分かりますけど。名前は教えません」




いい加減そいつをウザく感じた私は、蒼季の腕に手を絡ませてそいつをやり過ごした。



しつこい男って苦手なんだけど。