だから!好きでそうなった訳じゃない!



「……お前が鷹嘴サンにビールぶん投げたせいでこうなったんだろ?」


はぅ。仰る通りです。


「まあ、いい。それよか明日は早目に家に帰るからもう寝るぞ」


あ、はい。分かりました…ってあの?



蒼季さん、ショーパンに突っ込んでるこの手は、なんですかね?

反対側の手は胸をやわやわ揉んでるし?



「もう寝るんじゃないのー?」

「だから、寝るって言ったけど眠るとは言ってない。それにお前、アレだったから今まで我慢してたんだけど」


あー、生理だったもんね。ようやく終わったばっかりだからしょうがないか。



晩酌で飲んだ蒼季の顔が少し赤くなって、息遣いも荒い。

いつもより少し手つきも乱暴だし。




剥ぎ取るように衣服を脱がされたら、後はもう快楽の坩堝へと導かれるがまま。


餓えた獣がお互いを貪るように二人、乱れて高みに上り詰めるその一瞬を、ただひたすらに求め合う。


1週間ぶりの『それ』は、蒼季が満足するまで終わらなかった。