「……かのん。かーのん」


あ、ヤバい。完全にへそ曲げた。


「ちょーっと悪ノリしたって言うか、ふわふわの首輪が可愛すぎたっつーか」「変態!!!!」


ああ逆効果。


だってあんなエロい下着なんか見せられたら誰でも理性ぶっ飛ぶって。


まあ、しつこいぐらいにヤりすぎたのは認めるけど。


「もう嫌だ」とか本気で言ってんのに離してやれなかったのも悪いと思ってるけど。


さっきから、なだめすかしても頭を撫でても抱き締めてみても、全然効果がないようだ。


どうすりゃ機嫌直るかねぇ……?


「なあ、今からどっか行かないか?華音が行きたいとこ連れてくから」

「……絶叫系。遊園地の絶叫系に乗ってきて!蒼季一人で!」


は!?こいつ俺が絶叫系の乗り物全部駄目だって知ってて言ってるわけだよな?


いや、それより今一瞬聞き落としたけど、名前呼びした?


「華音。も一回名前で呼んで?」

「なんでそこに反応すんの!?てか遊園地は?絶叫系は?」


いやそれは御免被りたい。


どっかねーかな。華音の機嫌が直って、尚且つ楽しめる所……。


「お前、セグウェイに乗りたいって前に言ってたよな?絶叫系じゃないけど、それならいいだろ?」

「……どこで乗れるの?」


おっ、少し食いついてきたか?


「『クララの森』って体験型テーマパークで乗れるらしい。行ってみるか?」

「他に何があるの?」


俺が携帯を出してそのテーマパークのサイトに繋ぐと、華音も俺の肩越しに覗いてきた。


「セグウェイに乗って花畑を散策。あと、アスレチックがある。他は……。羊とのふれあいの丘?」

「……なんか微妙」


デスヨネー。