<13>
「ウケ狙いじゃあない? だったらなんでそんな格好してんだ?」
裕二はこっちに顔を向けている梨華に尋ねた。
まだ昼過ぎだというのに、やけに部屋が薄暗かった。
空が雲っているのではないかというぐらいに。
が、それは間違いだった。
これは梨華から発せられている負のオーラによるものだった。
空気がピリピリしている。
カーテンがやけに騒がしく揺れている。
冷たい風が部屋を満たしていく。
「梨華?」
裕二は恐る恐る名前を呼んだ。
いつの間にか、梨華から恐ろしい程の殺気が発せられていた。
ただ黙っているだけでも彼女の憎しみが見て取れた。
仮面を被っていても――。
「クククククッ」
梨華は何を思ったか笑いだした。
その笑い声は気味が悪く、耳の奥を刺激した。
「り、梨華?」
しだいに不安になり、裕二は梨華から離れた。
それを合図に、梨華が狂ったように笑いだした。
「ギャッハハハハ、ヒャッハハハ!」
その笑い声はしばらく続いた。
精神崩壊でもしたかと思われたが、急に何の前触れもなく、ぴたりと笑い声が止まった。
「ウケ狙いじゃあない? だったらなんでそんな格好してんだ?」
裕二はこっちに顔を向けている梨華に尋ねた。
まだ昼過ぎだというのに、やけに部屋が薄暗かった。
空が雲っているのではないかというぐらいに。
が、それは間違いだった。
これは梨華から発せられている負のオーラによるものだった。
空気がピリピリしている。
カーテンがやけに騒がしく揺れている。
冷たい風が部屋を満たしていく。
「梨華?」
裕二は恐る恐る名前を呼んだ。
いつの間にか、梨華から恐ろしい程の殺気が発せられていた。
ただ黙っているだけでも彼女の憎しみが見て取れた。
仮面を被っていても――。
「クククククッ」
梨華は何を思ったか笑いだした。
その笑い声は気味が悪く、耳の奥を刺激した。
「り、梨華?」
しだいに不安になり、裕二は梨華から離れた。
それを合図に、梨華が狂ったように笑いだした。
「ギャッハハハハ、ヒャッハハハ!」
その笑い声はしばらく続いた。
精神崩壊でもしたかと思われたが、急に何の前触れもなく、ぴたりと笑い声が止まった。