外に出て、お母さんに迎えに来てくれるよう電話をかける。
陸斗が目を覚ましたと聞いたお母さんも、「良かったね、良かったね」と泣きながら言っている。
お母さんへの電話を切ると、次にあたしがかけたのは、―――大好きな人。
『………睦月……?』
せつら。
『大丈夫か?ちゃんと、飯食って寝てんのか?』
本当は、逢ってあなたに伝えたいけれど。
「………ごめん、ね……」
あなたに逢えば、あたしの決心が揺らぐから。
「もう、せつらとは……逢えないっ…!」
だから、電話でしか言えないあたしを、どうか許して下さい。
『……ありがとな。もう、声も聞けねーかと思ってた』
「……ど…して?」
『戻るんだろ、睦月を助けた元カレのとこに。芽依ちゃんから詳しく聞いてた』
「……芽依は、あたしが陸斗のところに戻るって言ってたの……?」
『……いや、芽依ちゃんは言ってない。事故のいきさつを聞いたら、なんとなく睦月が元カレを選びそうな予感はしてた』
陸斗が目を覚ましたと聞いたお母さんも、「良かったね、良かったね」と泣きながら言っている。
お母さんへの電話を切ると、次にあたしがかけたのは、―――大好きな人。
『………睦月……?』
せつら。
『大丈夫か?ちゃんと、飯食って寝てんのか?』
本当は、逢ってあなたに伝えたいけれど。
「………ごめん、ね……」
あなたに逢えば、あたしの決心が揺らぐから。
「もう、せつらとは……逢えないっ…!」
だから、電話でしか言えないあたしを、どうか許して下さい。
『……ありがとな。もう、声も聞けねーかと思ってた』
「……ど…して?」
『戻るんだろ、睦月を助けた元カレのとこに。芽依ちゃんから詳しく聞いてた』
「……芽依は、あたしが陸斗のところに戻るって言ってたの……?」
『……いや、芽依ちゃんは言ってない。事故のいきさつを聞いたら、なんとなく睦月が元カレを選びそうな予感はしてた』