再び治療室の前に走って戻ると、陸斗の治療室の前の廊下で、お医者さんや看護師さん達が慌ただしく動き回っていて。 ………まさか、遅かった……? 外で冷やした自分の体が、ますます冷たくなっていく。 「鈴置さん!鈴置さん、分かりますか !?」 あたしは、治療室の中に駆け込んだ。 「陸斗っ !!」 「………だれ……?」 これは、奇跡? 陸斗が目を覚ましているのは。