初詣で願った事は、もちろん「せつらとずっと一緒にいられますように」だった。


かえりに引いたおみくじの恋愛運は《先に波乱の兆し。固く守れば安泰》なんていう、いいのか悪いのか分からない内容だった。


それから、プリを撮って軽くご飯を食べて。


あたしは帯に締め付けられてトーストぐらいしか食べられなかったけど、ドリンクはせつらがいつも淹れてくれるやつの方がおいしいと思った。



それからは、通りの外れにある、オープンしたばかりのオシャレなホテルへと連れていかれて。


スノボ旅行以来せつらとは触れあっていなかったから、また少し緊張してしまうじゃないか。



「着替え、ある?」

「うん、持ってきた」

「着物を脱がすの、一回やってみたかったんだよな」


せつらが意地悪く笑いながら帯に手をかけた。

その前に、甘えるようにキスをせがむとそれに優しく応えてくれる。



「睦月の着物姿が可愛すぎて、目を合わせられなかった」


お互いの唇が触れるか触れないかの距離で落とされた爆弾に力が抜けてしまい、あたしはその体に寄りかかった。






せつら大好き。絶対に離れない。