「尚くんがね、睦月達はまだヤったことないだろうから絶対氷室さんが我慢できてないんじゃね?なんて言い出して、睦月達のそういうのってどんな感じなのか二人で話してたからあたし達はまだ何もしてない」



……なんってことを言うかな、この子は!


人のエッチをダシにして盛り上がるなんて、油断も隙もあったもんじゃないじゃんか。


「……年上だとやっぱ上手いの……?」


温泉の泡風呂でぶくぶくしながら芽依に小声で訊ねた。


だって、今まで付き合ってた陸斗は自分だけが気持ちよければイイ、でいつも終わってたから、あたしはその行為が気持ちいいと思ったことは一度もない。



「それは自分で確かめなよ!」


あっ、ずるい!芽依はそれだけ言うと逃げるようにして脱衣所に戻ったし。


結局のところ、どうなんだろう………?








脱衣所を出ると二人はもうお風呂から上がっていて、待ち合いの椅子でのんびりとくつろいでいた。