あてもなく歩いていると、どこからか漂う花のような香りに釣られて顔を上げた。
石と香の店。
なんとはなしに、その店にふらりと入ってみた。
その店はごてごてと飾り立てた店じゃなくて、どっちかっつーと若い奴より年寄りが行きそうな店で。
それでも店先に飾られたストラップが目に入った。
ガーネットと『沈香』とか言う香木で作られた2000円ぐらいの携帯ストラップ。
ガーネットは睦月の誕生石だ。
1月11日生まれの『睦月』。
そのガーネットと香木の1センチぐらいの珠がそれぞれ一つずつ、組紐に通してあるストラップ。
にしても、香木ってなんだ?
「お決まりですか?」
中から大人しそうな女の店員が出てきて俺にそう言う。
「……香木って、何ですか?」
その香りを嗅ぎながら、疑問をそのまま店員に聞いた。
「香木は文字通り香りがする木の事です。燃して炙ると強い香りを放ちます。ちなみに高い物ですと、一片何万円もする香木もあるんですけどね」
ふふっとその店員は上品に笑った。
石と香の店。
なんとはなしに、その店にふらりと入ってみた。
その店はごてごてと飾り立てた店じゃなくて、どっちかっつーと若い奴より年寄りが行きそうな店で。
それでも店先に飾られたストラップが目に入った。
ガーネットと『沈香』とか言う香木で作られた2000円ぐらいの携帯ストラップ。
ガーネットは睦月の誕生石だ。
1月11日生まれの『睦月』。
そのガーネットと香木の1センチぐらいの珠がそれぞれ一つずつ、組紐に通してあるストラップ。
にしても、香木ってなんだ?
「お決まりですか?」
中から大人しそうな女の店員が出てきて俺にそう言う。
「……香木って、何ですか?」
その香りを嗅ぎながら、疑問をそのまま店員に聞いた。
「香木は文字通り香りがする木の事です。燃して炙ると強い香りを放ちます。ちなみに高い物ですと、一片何万円もする香木もあるんですけどね」
ふふっとその店員は上品に笑った。