冬休みに入ったばかりの最初の日、俺は近所のショッピングモールに来ていた。
何という用事もなく、ただフラフラ歩いているだけ。
お袋は今の時間は寝てる時間だし、なんとなく一人になりたかったからってのもある。
睦月に別れを告げられてからは飯もろくに食えなくなった俺は、漠然とコーヒーショップに立ち寄った。
そこでみつけたアイツ。
俺から睦月を奪った奴が、この店で働いていた。
胸糞悪くなって店を出ようとして思い留まる。
どうせならアイツの事をよく観察してやれ、と。
そこで見たアイツは自分に色目を使う女達には見向きもしないで、ただにこやかに笑っているだけだった。
前の俺みたいに言い寄る女に欲の色すら見せず淡々と働いている。
畜生、敵うはずねぇよ。
あっちは多分大学生で頭もいいだろう。
バイトしてるから金もありそうだし。
放課後送り迎えするのに必要な車だって持ってる。
好きな女には嫌味なぐらいに一途そうなとこも。
多分、両親が揃ってて、温かい家族もいるんじゃねぇのか?俺の偏見でしかないけど。
俺がアイツに勝てる要素なんて一つもない。
何という用事もなく、ただフラフラ歩いているだけ。
お袋は今の時間は寝てる時間だし、なんとなく一人になりたかったからってのもある。
睦月に別れを告げられてからは飯もろくに食えなくなった俺は、漠然とコーヒーショップに立ち寄った。
そこでみつけたアイツ。
俺から睦月を奪った奴が、この店で働いていた。
胸糞悪くなって店を出ようとして思い留まる。
どうせならアイツの事をよく観察してやれ、と。
そこで見たアイツは自分に色目を使う女達には見向きもしないで、ただにこやかに笑っているだけだった。
前の俺みたいに言い寄る女に欲の色すら見せず淡々と働いている。
畜生、敵うはずねぇよ。
あっちは多分大学生で頭もいいだろう。
バイトしてるから金もありそうだし。
放課後送り迎えするのに必要な車だって持ってる。
好きな女には嫌味なぐらいに一途そうなとこも。
多分、両親が揃ってて、温かい家族もいるんじゃねぇのか?俺の偏見でしかないけど。
俺がアイツに勝てる要素なんて一つもない。