次の日はせつらも阿木さんも遅番だった。だから、放課後デートはなし。



この日は芽依と約束してクリスマスのプレゼントを買いに行く予定だった。

買い物場所に選んだのは、二人のバイト先があるショッピングモール。


そこは色んなお店があるから、買い物をするのは最適だとも言える。




何より買い物が終わったらせつらに逢えるし。



「睦月ー。決めた?」

「んーまだ。芽依は?」

「あたしもまだ。大学生って、どんなの欲しいのかなー?」



むー疑問だ。大学生って何を貰うと嬉しいんだろ?


付き合い始めたばかりなのにいきなり高い物をプレゼントするのは、来年のことを考えたら止めた方がいいって聞いたことがあるしなぁ。


来年は《今年以上の物》が貰えるかもって期待させちゃうからだって。



かと言って、手作りの物となると、あたしはまるで自信がない。




「あたしさ、香水にする。それが無難かもだし」


芽依は香水を阿木さんに渡すのか。


「ブランドショップに行くね」


うん、と迷って結局あたしも芽依の後に着いていく。



やっぱりブランドショップはそれなりに高い。

値段もだし敷居も高い。



何よりカップルが多い!