私には何もない。


つまらない女。


自分でそう感じる。


ただ誰かの敷いたレールの上を転ばないように走って生きていただけだった。


だから彼から愛された時とても嬉しかった。


たとえ体目当てであっても自分という存在が肯定されたようで嬉しかった。