『かみがた変じゃないかな?』
私は鏡の前でひとりごとをつぶやいていた
今日は中学校入学式なので人一倍きあいをいれる。
『友香ー!友達の矢乃ちゃんと学校行くんでしょー!?』
お母さんの声が家中にひびく
『そうだった~↑』
私はバックにとりあえず必要な物をつめこんで家をでた
『行ってきまーす!』
家の前で
(クラス何組だろう?友達増えるかな?)
考えていると…
左から声が聞こえる
『友香!おはよー☆』
左をむくと勢いよく矢乃ちゃんが走ってくる
『おはよー!』
私は笑いながら大きく手を振った
中学校の門をこえると、大きな桜の木がゆれている
『すごい、キレイ』
私は目をまるくして言った
この桜の木をみていると、良いことがありそうに思う
下駄箱でクラス表を配っている
『名前は?』
先生が私に聞いてくる
『た、高橋友香です。』
緊張して声がかすれる
『高橋さんは1年1組の18番です。』
先生から、クラス表をもらい、
矢乃ちゃんに何組だったか聞いてみた。
『矢乃ちゃん、何組だった?』
聞いてみると、
『1組だったよー!』
友達は、私が聞きたかった答えを答えてくれた
『やった!同じクラスだーっ!』
私は嬉しくて矢乃ちゃんとハイタッチした
無事に入学式を終えて、教室に入って、やっと自分の席にすわった
(つかれたー↓)
と思いながら先生の話を聞いていたら…
『俺、木崎流星!よろしくな!』
隣の席の木崎くんが話しかけてきた
木崎くんはあきらかに髪の毛を染めていて、木崎くんとはかかわらないほうがいい気がする
『よ、よろしく』
私は緊張しながら答えた
木崎くんがジーッとこっちをみている
『どうしたの?』
私が聞いたら
『あぁー、名前なに?』
木崎くんが笑顔で聞いてきた
『あぁ!名前』
私は驚いてイスから立ち上がると
『高橋ー、どうかしたかー!』
先生が言うと、みんなが笑い出した
私は席に座り、下をむいていると
『顔、真っ赤w』
木崎くんは大きな声で笑っている
(もう帰りたい…)
私はずっと下をむいていた