プリンを食べ終えると、作業台に移動し、シゴトに取り掛かる流山先生の近くに座り、世の男子を魅了する技を目で盗む事に。

 優しい流山先生はワタシに、『見てるだけじゃ退屈でしょう??』とベタ塗りをさせてくれた。

 髪の毛や洋服を黒く塗りつぶしながら、『うわー。 この腰の角度はエグい』とか『下から見るおっぱいって、こんなにたわわなのか』とか、1人で興奮してしまった。

 正直、この前見たDVDよりムラムラした。

 さすが、流山先生だ。

 そうこうしてると、あっと言う間に時計の針は13:00を過ぎていた。

 「すみません、気付かなくて。 お昼、すっかり過ぎてましたね。  お腹空いたでしょう?? 出前でも取りますか??」

 流山先生が『好きなものを選んで下さい』と、出前のメニューを手渡してくれた。
 
 えー。 何食べよっかなー。 超腹ペコなんだよなー。

 メニューを眺めながら、『ガッツリ丼ものにしようか』『イヤ、サっと食べれるラーメンか??』などと悩んでいると、

 『明日、絶対来てね』

 ふと、白木氏の言葉が脳裏を掠めた。

 あっぶな!! 白木氏との約束、忘れるちこだった!!

 「流山先生、外出ませんか?? 凄く美味しいオススメのイタリアンがあるんです」

 『一緒に行きませんか??』と流山先生を白木氏の店に誘う。
 
 あ、でも外に出るのが億劫だから『出前』なのかな。

 「たまには外食もいいですね。 是非連れて行って下さい」

 流山先生はノリ良く乗っかってくれた。

 やっぱ、このヒトいいわぁ。

 机に出前のメニューを置いて、2人で外に出た。

 今日は青空が広がっていて、外食するには大正解だ。