こうして意気投合した二台は、自分の夢を語り始めました。


「僕は、小さな子供がいる家族に買ってもらいたいな。

夏休みの宿題を頑張る子供を、隣でそっと応援したり……

親子のお昼寝に付き添う時は、体が冷えすぎないようにそよ風モードにしてあげるんだ!」


最新型くんは、ピカピカのボディをますます光らせます。




しかし、安売りくんはそれを鼻で笑いました。


「優等生らしい夢だな」


「むっ。失礼だな、そういうきみはどんな人に買ってもらいたいのさ?」


「オレか?そうだな……オレは、若い女に買ってもらいてぇな」


「……女の人?」


「そうさ。どうせ仕事するんなら、こっちにもそれなりの見返りが欲しいからな。

若い女の私生活を全部拝めるなんて、最高じゃないか。

顔をスカートの中に突っ込んでもらえた日には、もう天国だな」


安売りくんの大人な夢に、最新型くんは恥ずかしくて首を縮めました。