トントンというノックの音がした

入ってきたのはお医者さんだった

「私、出るね」

「楓ちゃんも居てくれるかな?」

「えっ・・・はい分かりました」

私は椅子に座った

「突然だけど、落ち着いて聞いてね」

「愁くんは後、2週間しか生きられない」

私は思わずえっ?と聞き返してしまった

「嘘ですよね・・・?」

と愁が聞いた

「いいや本当だ」

お医者さんは下を向きながら言った

「先生!!嫌です僕、楓とお別れしたくないです!!」

「あの・・・」

「楓ちゃんなんだい?」

「愁を外に出しちゃダメですか?」

「えっ?楓?」