分かれ道だった。

カトリック教徒として、ヴァチカンの祓魔師として。

今も神の教えに背く気も、信徒民衆を見捨てる気もない。

だが総本山のヴァチカンに不審を抱いた今、このままではいられない。

ヘヴンのように反逆者の汚名を被ろうとも、真実を見極め、白日の下に曝け出す必要があるのではないか。

それこそが、カタリナの信じる神のお喜びになる事ではないのだろうか。