「君はどうする」

ヘヴンはカタリナに問いかける。

曇りなき眼で、真摯な瞳で。

「このままヴァチカンに所属し続けるというのならば、俺は君の敵であり異端者だ。そのアル・アジフで俺を討てばよかろう…但し俺もむざむざ殺られはしない。主より授かったこの聖痕で、君を討つ覚悟で戦う」

拳を握り締めるヘヴン。

「だが…」

ヘヴンの瞳が、再びカタリナを見つめる。

「もし君が俺と来るというのならば…再び同胞として共に歩もう…俺は君を守ろう。主より授かったこの聖痕で、君と一蓮托生の覚悟で戦う」