階段の上から振り返り、カタリナとジャンヌの方を見るヘヴン。

「はいはい…」

呆れたように頷くジャンヌ。

「貴方ならそう言うと思っていました」

カタリナもまた苦笑いしながら頷く。

多くのプロテスタントを粛清したファティマは、ヘヴンの一存で葬り去られる事なく、こうして生かされた。

神ならばそうするだろうと。

きっともう一度機会を与え、今度こそ人々の為に生きよと仰るだろうと信じて…。